いよいよ師走となりまして、みなさまにおかれましては一年で最も忙しいと感じておられるのではないでしょうか?あたしでさえ気持ちだけは忙しい!と感じてきております。んが、さっぱり体は動きませんが。
ところで先々月から先月にかけて立て続けに透析患者様が亡くなられました。もちろん透析室で亡くなられたわけではなく、他所の大きい病院に入院されていてこちらに戻ることはなく他界された方々がほとんどです。ですが、中にお一方、自宅で真夜中にお腹が痛み出しうちの病院に入院されたのですが急変し、大きい病院に救急車で運ばれたのち、まもなく息を引き取られた方がいらっしゃいます。
んで、この人って透析患者さんのわりに加減なく飲み食いしてたんだよね。透析患者ってちゃんとその人に合った体重が決められていて増えればその増えた分にあわせて透析なり「除水」したりするわけですよ。除水ってなんじゃと?ほとんどの人がオシッコ出ないわけですよ。(中には若干出る人もいますが、そのうち出なくなって行きます)水を飲んでもオシッコとして出てこないで体にたまっていくのね。そしてそのうち心臓に影響与えたりいろいろ悪さしてくるわけでして。ですから溜まった水分を透析用機械を使って取り除くことをせねばなりません。それが除水というものです。
そしてこのなくなった仮にE子さんとしますが、このE子さん、決められた体重を10キロ近くオーバーしておりました。まあ透析についてとかE子さんの症状とかは書けば長くなりますので置いといて・・・・・
で、このE子さん、絶対に死なないとあたしは確信しておりました。これまでも具合悪いと言っては復活してきました。大腿部の骨を骨折して、でも手術できなくて歩けなくなってもそれなりに元気に(送迎用の車でですが)通ってきておりました。ですから亡くなったと聞いたときには「ったく、朝からつまんない冗談を」と思いました。E子さんが亡くなったのは私が休みの日でしたのでね。
E子さんはNHKで放映していました「陽炎の辻」と「ルーキーズ」が大好きでした。また陽炎の辻で主役をしていた山本耕史さんが大好きでした。朝、9時半になると送迎車の運転手さんが透析室のドアをちょっと開けて「(E子さんが)来ました」と伝えてくれます。そしてあたしが車椅子を押して外へ迎えに行き、後部座席からE子さんを車椅子に移る手伝いをします。月曜日の朝は開口一番に「観た?」と始まります。あたしも陽炎の辻とルーキーズは大好きで欠かさず観ていましたから。
じつはE子さんって結構手がかかる人でしてね。またこれほどスタッフからも患者たちからも陰口を言われている人はいませんでした。E子さんは初めから歩けなかったわけではありませんでした。2年ほど前からだったでしょうか。
・・・よくうんざりしていました、あたしが。色々とね。
んで、セコかったし。本人は貧乏だと言っておりましたが、自宅は美容院だしご主人は働いているし、E子さんだって障害者年金とかもらっているはずでしたし。でもよく貧乏を強調していました。ですから送迎車の運転手さんが自分家で採れた野菜をあげたり、E子さんと同じ時間に同じ車で送迎されているSさんがやはり自家製の梅干をあげたりしていたようでした。
そんなE子さんからもっと貧乏なあたしは飴玉をもらったりしてました^^;
朝、そっとよこすんですよ。チロルチョコをくれたこともありました。
お母さんが作ったという味付けご飯、大さじ1杯くらいで作ったちーっこいおにぎり(らしきもの)もありました。ご主人が作ったというきゅうり漬けを1本もらったこともありました。
んで、何が言いたいかと申せば・・・なんだろう?(をひ)
この人とあと何年付き合うんだろう?と嫌々思ってたところもあったのに、あっさり亡くなられると何か淋しくて、それ以上に不思議な感じがしまして。
これまでたくさんの方々が旅立たれましたが、たぶん一番思い出深い人です。
ずーっと使っていたゴム製の湯たんぽが壊れたのですが、でも買うお金がないからペットボトルを持ってくると言ってましたっけ。持ってきても熱い湯は入れられないってば。
E子さんは前に言ってたことがありました。「もういつ死んでもいいんだ」って。でもあたしは言いました。「大丈夫。Eちゃんはすっげー長生きするから。保証しますわよん」
せめて陽炎の辻の最終回を見せてあげたかった。あと1回だったのに。
Eちゃん、磐音さんはおこんちゃんといっしょになりましたよ。
白鶴太夫は磐音さんによく似た人に見受けされましたよ。
COMMENT FORM